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▼ TIME誌・和訳
Web上に載っているTIME誌の記事の和訳です。(参考:Q.ASIA版TIMEって何よ?
倒置その他で悩まされたため、思いっきり意訳が入っている上、誤訳もかなり多いとは思いますが、自動翻訳があまりに腰砕けだったので・・・・・・
英語が出来る人に見られたら笑われそうな訳かも知れませんが、とりあえず。
日本語がぎこちないのも目をつぶって下され・・・・・・
【  】:意味が良く解らなかった部分。イコールがついているのは迷った部分です。
ところどころ補足が入っています。

直して下さる親切な方がいらっしゃったりなんかしたら、是非宜しくお願いします・・・・・・。
英語はあまり得意じゃないので、おいとくのも恥ずかしいようなものなんで(苦

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「犯罪に立ち向かう戦士たちは解放されている【=束縛されていない?】」

「踊る大捜査線THE MOVIE」は、日本的官僚体制によって足をすくわれる善意【=正義感?】を持った刑事の物語を描く事で、今までの大ヒットした興行記録を塗り替えました。
今、その続編が更に大きな成功を狙っています。

写真註:『織田裕二は踊る大捜査線THEMOVIE2の中で、青島俊作刑事として独りで【その状況を?そこを?】進んでゆく』

場面は【数多くの?】古典的ハリウッド刑事ドラマのように、「一匹狼」青島俊作刑事が東京の華麗なウォーターフロントに沿って、【職場?仕事?】に向かってゆうゆうと歩いてゆく所から始まります。
彼は乱れた髪の毛をし、小粋にネクタイを緩め、そして煙草を唇に挟み、どこから見ても不真面目な警官のように見えます。
しかし、青島は目的地に着いたとき、ちょっと躊躇し、気弱そうに【=気兼ねしたように?】辺りを見回します。
彼には煙草の火を消す場所がなかったのです!
ぽい捨ては良くないことです。もし誰かが彼を見ていたら?苦情を言ったら?
彼は溜息をついて、コートの中から携帯灰皿を取り出し、煙草の吸いさしを差し込み、目をきょろきょろさせて、湾岸署の中へと向かいます。


7月19日封切りの日本の刑事ドラマ「踊る大捜査線THEMOVIE2」のこのシーンは、とても魅力的で謙遜的【=地味?】であるが故に、正に物凄い映画の瞬間なのです。
しかし、その魅力と謙遜【=地味さ?】が大ヒットした大作映画の素材【=要因?】なのでしょうか?
過去15年間、日本の最も記憶に残るテレビや映画のヒット作の幾つかを手がけたプロデューサーである亀山千広氏はそれに頼って【=賭けて?】います。
フジテレビの未来的な東京オフィスビル上の高い会議室で、亀山氏は、彼の経歴の中で最も高いプロフィールを持つ映画の公開数日前にして、まったくもって穏やかに見えます。
亀山氏は、「踊る大捜査線THEMOVIE2」は今年の最も大きな邦画の1つ―――もしかしたら歴代の邦画大作の内の1つになるであろうと予言しています。
彼は「マトリックス リローデッド」、「チャーリーズエンジェル:フルスロットル」、そして「ターミネーター3」のようなヘビー級の洋画大作より興収を上げるだろうと本当に考えているのでしょうか。
「ええ、そう考えていますよ。」彼は事も無げに言います。
「僕は、僕らがそれらの映画全部に勝てるっていう自信があります。」


映画として適度な(ハリウッドの標準的「適度さ」)850万ドルの予算を与えられて、亀山氏の気楽な発言は、夏の映画商戦によってひどく圧倒されているように聞こえるかも知れません。(←かなり解釈が曖昧です) 
しかし、彼は以前に魔法(のような結果)を起こした劣勢者の打開策に賭けています。
全11話のテレビシリーズに基づき、制作費300万ドルをかけた第1作目の「踊る大捜査線THE MOVIE」は1998年に公開され、次いで10年間以上に渡って最もポピュラーなライブアクション邦画になりました。(←「10年以上に渡って」は矛盾しています・・・ここもかなり曖昧)
この映画は劇場で半年(日本では、殆どの映画は約1ヵ月続けて上映される)上映され、記録的ヒットである8400万ドルの収益を発表し、その時世界で3番目に大きい映画市場だった日本において、収益第5位の映画となりました。
ビデオ・DVDリリースで、この映画はそれまでのレンタル・販売の両方の記録を破りました。


そういった目標に到達するため、続編の映画はそれ【=前作の記録?】を取りにいくための特別な何かを内包している必要がありました。
「踊る大捜査線THEMOVIE」で日本人の心の琴線に触れ、すぐにこの映画を社会現象たらしめたものは、官僚主義的・文化的官僚的形式主義のクモの巣に絡め取られた、犯罪に立ち向かう戦士が持つ皮肉であったのです。
この公開後、全国の警察学校は(警察官)志願の増加を報じました。
今日まで、東京を訪れた観光客の中には、架空の警察署である湾岸署が存在しない事を知ってがっかりする人もいました。
「人々は踊る関連グッズを集めたわ」川崎市の主婦・ヤマカワヨシミさんはそう回想します。
「青島コートを着たら彼のようになれる、みたいなものね。人々をこんなに 【熱狂させた?】ドラマは今までになかった。それは熱心な踊るファン(マニア)を生み出したの」


そして(それだけではなく)成功 【=経歴?】を(生み出したのです)。
「僕は最初の映画を、あまり有名じゃないディレクターとして作ったんですよ」と、本広克行氏は言います。
「僕が知る限り、次のもの【を作った時?】は、僕はこの国でもっともノっている映画監督の一人でした」(←ここもちょっと曖昧)
本広氏は、元の映画(=OD1)の脚本家やプロデューサーたち皆がそうしたように、続編のカメラの後ろに戻ってきました。
同じく、続編希望のアンコールの【プレゼント? 】はキャストであり、それは俳優で、そして少年みたいでハンサムな刑事・青島として主演している歌手・織田裕二を含んでいます。
より大きな予算、数人の新キャラ(その中には小泉純一郎首相の息子で、警察庁の監視モニターシステムエキスパートを演じる小泉孝太郎がいます)、そして史上最広範な国内の映画宣伝キャンペーンを携え、「踊る大捜査線THEMOVIE2」は現在まで、最も幅広く期待され、極端に大きく宣伝されるライブアクション邦画となりました。


第1作で観客は、事件が全然起こらなさそうな沈滞地域(=空き地署)に配属された、理想に燃えているが向こう見ずな強行犯係捜査員の青島に出会いました。
しかし、すぐ彼と彼の気のいい湾岸署の仲間は、管内で彼らが2つの卑劣な犯罪と向き合っている事に気付きました。
すなわち、猟奇殺人と副総監誘拐事件です。同時に、彼らは政治的にセンシティヴな(誘拐)捜査を 指揮するためにやってきた、本庁指揮層の尊大で頻繁な安っぽい干渉を受け流さねば【=回避せねば?】なりませんでした。


一見、それは全て従来の映画通りの【展開?】のように見えます。
しかし、約30分に差し掛かり、ハリウッド形式のスリルある映画を予想していた人は誰でも、何かが違っている事に気付き始めたのです。
非常に巧みなクレジット、粋な編集、ウイットに富んだ会話、そして躍動感溢れるサウンドトラックにもかかわらず、予想されていたようなアドレナリンを分泌する(=ワクワクする)シーンは出てきませんでした。
カーチェイスは、アクションは、スタントシーンは、銃撃戦は、そしてヘリコプターの爆発シーンはどこにあるのでしょう?
そのどれもがありませんでした。
映画全119分を通して、5人の主要キャラの誰もが、銃を持つことさえしませんでした。
パニックの中で精神異常者(=日向真奈美)が実際に署内で銃の引き金を引いた時、全部の弾倉――勿論、警官の拳銃です――から、実際には弾は抜かれていました。


そしてそれこそがポイントなのです。「踊る大捜査線THEMOVIE」、そしてその続編は、従来の刑事映画的な装飾のない刑事映画です。
悪漢を逮捕する西部警察の大胆不敵さに焦点を当てるより、これらの映画は、内部事情、厄介事――それはしばしば笑いを誘うものだったりする――の探索、政治的内部抗争や書類書きのエンドレスな葛藤やストレス、公務員にはつきもののお役所的で少ない経費に視点を当てているのです。
殆ど選択の余地はないのですが、青島と彼の同僚たちは、被疑者を逮捕することより、盗まれた経費報告の領収書を探し出すこと、より高いお金の掛かった昼食(=捜査本部のお弁当)を得ようとすること、そして彼らの上司をゴルフコンペに送ることにより多くの時間を費やします。
しかし「踊る大捜査線」の映画は喜劇ではありません。
それらは無表情なユーモアとシリアスなドラマの間の細い綱の上を歩いているのです。
青島と彼の仲間たちは、個人的な、そして仕事としての正義を探求する危険の中に自身を晒している間に 絶えず彼らの上層部の疑わしいポリシーに疑問を投げかけながら、道徳的な仲間の根本にあるのです。(←ここもかなり意味不明)
彼らは選択を天秤にかけ、個人と組織それぞれの良さ、自分の上司への忠誠心と正義の追求の対立、そして自分のキャリアのために【=上に行くために?】正しいことをすることと、単純に正しいことをすることの間の違いについて議論します。


これらのテーマは元の作品(=OD1)の中でとちょうど同じように、続編の中でも(重要な役割を)演じます。
今回、青島と残りの湾岸署メンバーは、連続殺人や、東京の目印であるレインボーブリッジの爆破を計画するテロリストを含む、更に大きくより複雑に絡んだ犯罪のクモの巣の中に陥ります。
そして彼らが証拠それ自体を全て分類し始められる前に、本庁から知ったかぶりをする人々(=本店の方々)が再びやって来て、湾岸署は単純に(所轄の)仕事をやれそうもないことが確実になってしまいます。
映画第1作より巧みなのにもかかわらず、真面目でもあり且つ滑稽でもある調子は残っており、犯罪に関連する話の筋は、低く評価された所轄の内部の原動力や、所轄がより巨大な官僚体制と戦い正そうと試みることの、未だに二の次になっています。


結局、2つの映画は抑制されない権力と利害の衝突が特有のものとして凝り固まった組織内の麻痺の告発なのです。
殺人犯やテロリストではなく――官僚の上層部が多くの意味で本当の悪人であるのです。政府の大臣たちの老人的政治によって、ますます裏切られたと感じている国内感情にとって、このテーマは特に強い共鳴力を持っています。
「警察権力を政府に置き換えて考えることが出来るんです」と、俳優・小泉孝太郎――彼の父親は2年前、構造改革において【力に押し流され?】、現実において、彼の息子がスクリーンの中で対峙しているのと同じ悪魔と戦い続けている――は言います。
「この映画は、日本人は物事のやり方を変える必要があると解ってはいるけれど、その答えがとても単純である時でさえ、(彼らが)そうすることがいかに難しいかということの全貌を見せているんです。」


フジテレビプロデューサーで「踊る」の製作者である亀山氏は、日本の視聴者は既にハリウッドから沢山の夢を得ており、彼らは(寧ろ)彼ら自身の生活や経験の反映を見出せる国内の作品を見たがっていると主張します。
これこそが、「踊る大捜査線」の全体的な世界観が日本の会社構造のメタファー(隠喩)として作られた理由なのです。
「僕らは平凡なサラリーマンやOLが毎日直面する日常的な苦労を描きたかったんです。」
彼は言います。「僕らは、それを単純に警察のシチュエーションに変換ました。」
このアプローチは、主演俳優の織田を加え、沢山の財政的意味をも生み出しました。
「僕らにはハリウッドの予算と競争する方法はない。だから僕らは彼らが出来ない、或いはやろうとしないことをするんです。僕らは日本の観客に焦点を絞り、彼らに直接語りかける(ことが出来る)テーマでやるんです。ハリウッドは全世界に対してアピール力のある話を作らなければなりません。一方、僕らはホームゲームをやるだけなんです。」


この続編が第1作を凌ぐか否かを言うのはあまりに時期尚早です。
しかし、前評判は肯定的です。
「踊る大捜査線THEMOVIE2」は国内2600の劇場スクリーンのうち、400のスクリーン上で公開される予定です。
これはとてもハイクラスの劇場数です。
収益2億5800万ドル、現在までで興収第1位の宮崎駿の映画「千と千尋の神隠し」は320のスクリーンで公開されました。
先週の時点で、同期間で比較してみた場合、前売り券の売り上げは「千と千尋の神隠し」の前売り売り上げの3倍になったのです。


テレビ番組を標準的な長編映画にすることが、映画で儲ける方法としてますます使い古された手法となったために、【もし他の何かがそうでなければ?】テレビの系統から映画化されたものが有利な滑り出しを見せます。
大金をかけ、特殊効果を施したハリウッドの異色作と競争することは出来ないため、従来の邦画制作スタジオは途中で挫折してきました。
彼らの場所(=日本)では、俳優、筋の工夫、そして小さな画面【=映画界?】から取り入れた【演出の有用性?】を使って速くて安いエンターテインメントを大量生産する事で、テレビ・ネットワークが国内における主要な映画制作会社となってきたのです。
この多くは方向付けられた 適所でした。(←ここも言いたいことは解るけど上手く訳せませんでした)しかしそのやり方は、学園ドラマ「GTO」や型破りな病院コメディ「ナースのお仕事」のような、幾つかの幅広くヒットした人気作をも生み出しました。


そして勿論、その類の最高峰が「踊る大捜査線」なのです。
「僕らはテレビでやった仕事から、視聴者の傾向について沢山のことを学びました。」と、亀山氏は言います。
「僕らは視聴者に、彼らが欲するものを提供するんです。」
今年の夏、彼はある事に賭けています。それはすなわち、日本の視聴者が本当に見たいと欲するものは、アーノルド・シュワルツネッガーでも【TheOne?】でもなく、【出来る範囲でそうしようと試みつつも?】、【小さな事件の捜査?】に介入することも出来ない、犯罪と戦うサラリーマン(刑事)である、という事なのです。


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